フィリピン人インフルエンサーの日本旅行プラン(大阪・京都・奈良・愛知)からフィリピン人の訪日体験ニーズを学ぶ

フィリピン人旅行者としての日本訪問の新たな方向性

この旅行者は日本を何度も訪れているフィリピン人であり、インフルエンサーとしても活躍している女性です。今回の旅行の目的は、日本観光の新たな体験やフォロワーに役立つ情報を提供することにあります。この旅行プランを通じて、フィリピン人観光客の興味や関心、さらに今後の日本観光プロモーションにおける課題が見えてきます。

観光庁の2023年フィリピン市場マーケティング戦略との照らし合わせ

観光庁のフィリピン市場向けマーケティング戦略では、以下のようなターゲット層と主要な訴求ポイントが設定されています。

主なターゲット層と訴求ポイント

  1. ターゲットA(世帯可処分所得上位30%):
    • 訴求パッション: 食・お酒、ショッピング、歴史・遺跡
    • アクティビティ: ローカルフードの体験、ミシュラン店訪問、歴史的な街並や遺跡の見学
    • 留意事項: グループ旅行が多く、複数人で宿泊できる施設や移動手段の案内が重要
  2. ターゲットB(20〜30代、友人・同僚との旅行):
    • 訴求パッション: テーマパーク、アニメ・映画の舞台訪問、豊かな自然体験
    • アクティビティ: SNS映えを重視し、料理体験や伝統行事体験、新しい体験コンテンツを好む
    • 留意事項: 流行や最先端に敏感で、口コミが旅行検討時に大きな影響を持つ

合致するポイント

今回のインフルエンサーの旅行体験は、ターゲットBに特に合致している部分が多く見られます。

  • テーマパーク訪問: USJの訪問は、フィリピン人観光客にとって人気が高く、SNS映えを意識したコンテンツとして話題性を持つ体験です。特に、任天堂ワールドやハリーポッターエリアは、新鮮で最先端の体験を提供しています。
  • SNS映えスポット: 大阪の梅田スカイビルや通天閣、新世界といった都市景観は、観光庁の戦略で重視されるSNS映えを考慮した観光地です。
  • 食体験: 通天閣や道頓堀周辺の食文化体験は、ローカルフードを味わう機会としてターゲットAにも通じる訴求ポイントです。

課題と改善ポイント

観光庁の戦略と比較すると、以下の課題や改善点が浮かび上がります。

  • 文化・交流体験の不足: 今回の旅行では、文化的な体験や地元の人々との交流はやや不足している点が見られます。これを補完するために、茶道や和菓子作りの体験、地元の祭りへの参加などを提案することで、ターゲットAおよびB双方の興味をさらに引き出せます。
  • 自然体験の追加: 京都や奈良での観光に自然体験を組み込むことで、フィリピン人観光客に豊かな日本の自然を感じてもらうことができます。例えば、鞍馬温泉や嵐山の竹林散策は、文化と自然を両方楽しむ絶好の体験です。
  • 地方観光のプロモーション: 愛知の観光スポットは新鮮でしたが、地方観光をさらに魅力的にするために、トヨタ博物館や犬山城の訪問を加えることで、観光の幅を広げることができます。

より日本を楽しむための提案

この旅行プランを参考に、フィリピン人観光客がさらに満足できる体験としては以下が考えられます:

  • 文化体験: 京都や奈良での伝統的な祭りや茶道体験
  • 自然体験: 箱根や富士山周辺での自然散策
  • 食体験: 地元の居酒屋巡りや和菓子作り体験

今からできるプロモーション戦略

フィリピン人観光客をさらに引きつけるために、日本観光の魅力をより広く発信することが重要です。特に、以下の施策が効果的です:

  • インフルエンサーとのコラボ: フィリピン人インフルエンサーを活用し、日本での体験をSNSで共有してもらうことで、現地のフォロワー層にアピール。
  • SNSキャンペーン: SNSでのフォトコンテストやフィリピン人旅行者限定のキャンペーンを実施し、日本の魅力を広める。
  • ターゲット広告: フィリピン国内で日本旅行をテーマにしたターゲット広告を展開し、観光の関心を高める。

まとめ

今回の旅行プランからわかるように、フィリピン人観光客は多様な文化体験、自然、そして日本特有の便利さを求めています。観光庁の戦略とも照らし合わせ、インフルエンサーを活用した情報発信力を強化し、日本の魅力をより効果的に広めることで、さらに多くのフィリピン人に日本訪問を促すことができるでしょう。

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旅行プラン詳細

1日目【大阪】

  • 到着地: 関西国際空港
  • 初日の活動: セブン銀行で日本円を引き出し、駅でICOCAカードを購入
  • ポイント: 外国人旅行者にとって便利なキャッシュレス決済や簡単に現金を引き出せるオプションは、訪日体験を向上させる重要な要素です。フィリピン人旅行者にとっても、日本での利便性が注目されています。

2日目【大阪】

  • 訪問スポット: 大阪城、御座船、梅田スカイビル、通天閣、新世界、道頓堀
  • 使用パス: 大阪楽遊パス(e-Pass)を活用
  • ポイント: 大阪楽遊パスを使用することで、大阪の主要観光スポットを効率よく巡ることができ、訪日旅行者にとってコストパフォーマンスが高い体験を提供します。

3日目【大阪】

  • USJ訪問: ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(任天堂ワールド、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド、デーモンビレッジ、ジョーズ、ハリーポッターエリア)
  • ポイント: テーマパークは訪日リピーターにも魅力的な体験です。特に任天堂ワールドのような最新のアトラクションは、フィリピン人観光客にとって話題性があり、SNSでも大きな関心を集めます。

4日目【京都】

  • 訪問スポット: 天橋立、伊根の舟屋
  • ポイント: 京都は定番の観光地ですが、天橋立や伊根の舟屋といったエリアは日本の伝統と自然美が感じられる場所です。これらの場所は、一般的な観光地と比べて、より静かで落ち着いた体験を提供し、リピーターに最適です。
  • さらに楽しむための提案: 鞍馬温泉での温泉体験や嵐山の竹林散策を追加することで、自然の美しさと日本の伝統的な風景を深く感じることができます。これにより、訪日リピーターにも新鮮な体験を提供でき、特に静かでリラックスした時間を求める旅行者に適しています。

5日目【奈良】

  • 訪問スポット: 中谷堂、興福寺
  • ポイント: 奈良はその歴史的背景や伝統文化で知られています。特に中谷堂の餅つき体験は、観光客にとってユニークなアクティビティとして人気です。興福寺のような歴史的な建築物は、日本の深い文化と宗教的背景を理解する良い機会を提供します。
  • さらに楽しむための提案: 奈良公園での鹿との触れ合いや、春日大社での参拝を加えると、自然と文化が調和した体験を楽しめます。

6日目【愛知】

  • 訪問スポット: 名古屋港水族館、名古屋城、中部電力MIRAI TOWER、久屋大通公園、オアシス21
  • ポイント: 愛知県は観光地として多様性に富んでいます。特に名古屋港水族館はその規模と展示内容で多くの観光客を引きつけます。名古屋城は歴史と現代文化の交差点として、観光体験に厚みを加えます。
  • さらに楽しむための提案: トヨタ博物館や犬山城を訪問することで、愛知の現代的な技術と歴史的な魅力を同時に楽しむことができます。

7日目【愛知】

  • 出発: 中部国際空港発
  • ポイント: 空港での最後の買い物や食事を楽しむことで、旅行全体の締めくくりを充実したものにします。フィリピン人観光客にとって、日本の空港はショッピングや食事が楽しめる場であり、旅の満足度を高める要素となっています。

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