インフルエンサーマーケティング市場の未来予測と成長要因

私は現在、サラリーマンをしながら個人事業も行っています。(経歴については各SNSをご覧ください。ここでは割愛します。)

先日、個人事業用のホームページやnoteで、Instagramのマイクロインフルエンサーを活用したプロモーションサポートのパイロットプログラムをアナウンスしました。今回は、2024年11月に株式会社サイバー・バズがプレスリリースした「【市場動向調査】2024年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆2,038億円、前年比113%の見通し。2029年には2024年比約1.8倍、2兆1,313億円に」を元に、今後私が思う変化点についてお伝えいたします。

マイクロインフルエンサーのプロモーションにご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

プレスリリースの内容について

プレスリリースによると、2024年のインフルエンサーマーケティング市場は860億円、前年比116%の見通しで2029年には2024年比約1.9倍、1,645億円になる見通しとの内容でした。

その背景としては、動画による認知促進から購買までのフルファネルにおいて、その高い広告効果を期待する広告主の需要を集めており、動画広告の定着とともに広告運用におけるクリエイティブとしての活用も進んでおり、インフルエンサーが作るコンテンツが広告主のマーケティング活動において果たす役割やその価値が高まっているから、とのことです。

出典:【市場動向調査】2024年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆2,038億円、前年比113%の見通し。2029年には2024年比約1.8倍、2兆1,313億円に(株式会社サイバー・バズ)

媒体別の市場規模をみると、2024年の見通しでは、Youtubeが最もインフルエンサーマーケティング市場規模が大きく280億円です。次いでInstagramが260億円になります。ところが、2029年ではインフルエンサーマーケティングで最も市場規模の大きな媒体はInstagramで570億円、次いでTiktokが430億と推測されています。

この理由は、縦型ショート動画の普及とともに、新たなインフルエンサーの活躍も増え、企業は自社商品・サービスの魅力を消費者に届けるうえで、新しい表現手段を得ることができ、インフルエンサーマーケティングに対する新たな需要が拡大するとされています。

この内容に加えて、世間の時流も大きく影響すると考えています。私は主に以下の3点が、今後インフルエンサーマーケティング市場のニーズ拡大に影響するのではと考えております。

インバウンド需要の増加によるソーシャルメディア広告の拡大

日本のインバウンド(訪日観光客)増加は、インフルエンサーマーケティング市場の拡大に大きく影響すると考えられます。例えば、海外で人気の観光地である白川郷(岐阜県)やニセコ(北海道)では、外国人向けのSNSアカウントを開設し、観光誘致のプロモーションを積極的に行っています。

この流れが全国の観光地に広がることで、地域の魅力を発信するインフルエンサーの活動も増加し、外国人向けの情報発信アカウントの拡大が期待されます。さらに、インフルエンサーを活用した広告手法の需要が高まり、飲食店・旅行体験・ホテルなどのプロモーション案件も増加することが想定されます。

インフレによる副業ニーズの高まりとインフルエンサーの増加

インフレの進行も、インフルエンサーマーケティング市場の変化を促す要因の一つとなるでしょう。世界的なインフレの影響による物価高騰は、日本国内にも波及していますが、一方で賃金の上昇は十分に進んでいないのが現状です。

このような環境下では、新たな収入源を求めて副業を始める人が増えると考えられます。その中でも、比較的参入障壁が低いインフルエンサー活動に挑戦する人が増加する可能性があります。

インフルエンサー人口が増えることで、新たなコミュニティやコンテンツの多様化が進み、インフルエンサーマーケティング市場のさらなる活性化が期待されます。

AI・自動生成コンテンツの活用とインフルエンサーマーケティングの進化

AIの活用が進むことで、より多くの個人がインフルエンサーとして参入し、市場が加速する可能性が高いと考えます。

近年の生成AI(ChatGPTなど)の発展により、インフルエンサーのコンテンツ制作コストが低下 しています。これにより、従来よりも多くの人が手軽に質の高いコンテンツを制作し、インフルエンサーとして活動しやすくなる環境が整っています。

企業側も、AIを活用したデータ解析によって 適切なインフルエンサーの選定やクリエイティブの最適化 を行うケースが増えています。結果として、企業のROI(費用対効果)が向上し、より多くのマーケティング予算がインフルエンサーマーケティングに流入する可能性があります。

まとめ

インフルエンサーマーケティング市場の成長性について、市場データと社会的背景を踏まえながら考察しました。

市場成長の背景

2024年のインフルエンサーマーケティング市場は前年比116%の860億円規模と推定され、2029年には1,645億円へと約1.9倍に成長する見通しです。特に、縦型ショート動画の普及による新たな表現手段の確立が市場拡大を牽引しています。

市場をさらに拡大させる要因

今後、以下の3つの要因が市場成長に大きく寄与すると考えられます。

インバウンド需要の増加

  • 訪日外国人観光客の増加に伴い、観光地や飲食店、宿泊施設などがインフルエンサーマーケティングを活用するケースが増加。
  • 外国人向けのインフルエンサーアカウントの増加により、地域プロモーションの手法としての活用が広がる。

インフレによる副業ニーズの高まり

  • 物価上昇に対する新たな収入源としてインフルエンサー活動に挑戦する人が増加。
  • 新たなインフルエンサーの登場により、マーケティングの多様化が進む。

AIと自動生成コンテンツの活用

  • 生成AIの発展により、インフルエンサーのコンテンツ制作コストが低下し、参入障壁が低くなる。
  • 企業側もAIを活用したインフルエンサー選定やクリエイティブ最適化を行い、費用対効果の向上が期待される。

今後の展望

今後のインフルエンサーマーケティング市場は、インバウンド需要・個人の副業化・AI技術の進化という3つのトレンドを背景に、さらに拡大することが予測されます。特にInstagramやTikTokといったショート動画プラットフォームの成長が市場を牽引し、新たなインフルエンサービジネスの形が生まれていくでしょう。

今後も市場の動向を注視しながら、企業・個人の双方が最適な形でインフルエンサーマーケティングを活用できる環境を整えていくことが重要です。

最後に

マイクロインフルエンサーを活用することで、単なる広告ではなく、親和性の高いフォロワー層に対して自然な形で情報を届けることができます。今後も、このAPI連携ツールを活用したマイクロインフルエンサープロモーションの実践や、新たな活用方法について情報を発信していきます。

今回、マイクロインフルエンサーを活用した横浜市内飲食店のプロモーションサポートを5社限定で無料提供しています。興味のある方はぜひお問い合わせください。

コメント