自分のマーケティングの経験は、社外でもお金になるのか。マーケティング職の求人を読み込むうちに、私はその答えの手がかりを得ました。
- この記事は、営業やマーケティングの経験があり、副業や独立を考えている人に向けて書いています。
- マーケティング職の求人を数十件見たところ、企業が人を探している場所には偏りがありました。
- 最後に、あなたの経験で目標の月収まで足りない分を埋められるかを試算できるシミュレーターを案内します。
私は今年、マーケティング職の求人を数十件読み、企業の話を聞く機会がありました。求人票を読み、話を聞くうちに、企業がどんな人を探しているかに偏りがあることが分かってきました。この偏りは、転職を考える人だけでなく、副業や独立で自分の経験を使いたい人にとっても役に立つ情報です。この記事では、私が見たことを、これから働き方を変えたい人の目線で整理します。
マーケティングの中でも、需要には偏りがありました
求人を見て、私が強く感じたことは2つあります。
- 1つ目は、デジタル広告の責任者や運用者を探している企業が多いことです。
- 2つ目は、誰に向けて売るかという戦略を担える人を探している企業が多いことです。特に、中小企業を顧客として獲得するための戦略を求める求人が目立ちました。
反対に、部下の育成やチームのマネジメントを求める求人は、思っていたより少ない印象でした。私が見た求人では、企業がまず欲しいのは、自分の手で集客の成果を出せる人だと感じました。
ある企業は、集客を手探りで進めていました
従業員100人前後のIT企業で、集客を担うマーケティング職の募集この企業は、複数のサービスを運営しています。この企業が困っていたことは、次の3つでした。
- 企業は、集客を最大化したいと考えていました。
- 企業は、複数のサービスをまたいでマーケティングを組み立てたいと考えていました。
- 企業は、法人向けのサービスで、狙う顧客に届く手段を見つけたいと考えていました。
企業側は、今は手探りで進めているが、もっと大きく伸ばしていきたい、という趣旨の説明をしていました。話を聞きながら、私は「広告代理店に任せる選択肢は考えないのだろうか」と感じました。代理店を使わない理由は、企業によって違うはずです。ただ、この企業が探していたのは、社内で集客を進められる人でした。
この場面から分かるのは、手探りの状態から集客の仕組みを作れる人に需要があるということです。この規模の企業では、1人の担当者の経験が、事業の伸びに直結しやすいと私は感じました。
その困りごとは、副業や業務委託の案件としても出ています
企業が人を探す方法は、正社員の採用だけではありません。マーケティング職では、週1〜2日や、土日と平日の夜の稼働を条件にした副業向けの募集も多くあります。初回の契約は、3か月程度で結ばれることが多いとされています(インディバース)。
相場も確認しておきます。Webマーケターの時間単価は3,000〜4,000円です(レバテック)。週10時間を使う場合、1か月を4.3週とし、控えめに0.75を掛けると、月の収入の目安は約9.7万〜12.9万円になります。0.75を掛ける理由は、配達と専門職の副業を比べた記事で説明しています。
週数日の稼働の業務委託では、月20〜30万円前後の例もあります(ミエルカ)。どの数字も市場の相場です。この金額で必ず受注できることを示すものではありません。マーケティングの経験で、目標の月収まで足りない分を埋められるかを試算できます。
企業が見ていたのは、成果と、責任を負った範囲でした
複数の企業に共通して求められていたのは、実績でした。ここでいう実績には、大きな成果だけでなく、うまくいかなかった施策も含まれます。企業は、その施策で本人がどこまで責任を負ったかを知りたがっていました。企業との会話の中で、相手に伝わりやすいと感じた経験は2つあります。1つは、聞いた人がすぐに分かる、大きな数字の成果です。もう1つは、会社での表彰や昇格の実績です。どちらも、本人以外の人が見ても、成果の大きさが伝わる材料でした。副業や業務委託で仕事を請けるときも、同じ見方をされると考えておくとよいと思います。相手は、限られた時間で「この人に任せて大丈夫か」を判断するからです。
あなたの経験を、3つの問いで書き出してみてください
- あなたが、社外の人に数字で説明できる成果は何ですか。
- うまくいかなかった施策で、あなたはどこまで責任を負いましたか。
- あなたの経験は、どんな顧客(たとえば中小企業)を獲得するためのものでしたか。
3つの答えがそろうと、自分の経験のどこに値段がつくかが見えてきます。デジタル広告の運用や、法人向けの集客に関わった経験は、私が見た求人の中で需要の多かった場所に近い経験です。
正社員の採用と、業務委託の副業では、入口が違います
正社員の採用では、長く働くことを前提に、これまでの経験全体が見られます。業務委託の副業では、決まった期間と稼働の中で、何を任せられるかが見られると考えられます。マーケティング職の業務委託は、初回の契約が3か月程度で結ばれることが多いとされています(インディバース)。副業で入口に立つなら、最初の3か月で何を成果として出せるかを、自分の言葉で説明できるようにしておいてください。
始める前に、確かめてほしいことがあります
- 勤め先の就業規則で、副業が認められているかを確認してください。
- 本業の顧客や取引先と競合する仕事は、請けないようにしてください。
- 副業の時間のために、睡眠や家族との時間を削る計画になっていないかを見直してください。
- 副業の所得の額によっては、確定申告が必要になります。詳しくは、税務署や税理士に確認してください。
- この記事の数字は市場の相場です。この金額で必ず受注できることを示すものではありません。
あなたの経験で、目標の月収までの道筋を出してみてください
シミュレーターでは、職種に「Webマーケター」を選び、実務経験の年数を入れると、あなたの経験に合わせた単価で試算できます。営業の経験を使いたい人は「営業」、戦略づくりの経験を使いたい人は「コンサルタント」も選べます。
入力する項目は、いまの働き方、職種、実務経験の年数、いまの月収、目標の月収、副業に使える時間の6つです。入力すると、目標の月収まで足りない額と、副業で足す場合と独立する場合の見通しが表示されます。
数字の見方や、配達との比較を知りたい人は、配達と専門職の副業を同じ週10時間で比べた記事も読んでみてください。道を選ぶと、選んだ内容と試算の条件が、紹介先を準備するための参考として記録されます。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
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