はじめに
私は現在、「飲食店集客」をテーマに、GoogleマップやInstagramマップを活用した集客サポートを行っています。この取り組みを開始するにあたって、自分自身が考えたことを整理し、同じく集客に悩む飲食店様の参考になればと思い、一度このページでアウトプットします。2025年から始めた本サービスは、飲食店様の売上拡大や認知度向上に貢献したいという思いが原点です。本記事では、なぜ「飲食店集客」が重要なのか、有料・無料でできる施策の比較、そしてターゲット選定のポイントなどをお伝えします。「飲食店集客」にお悩みの飲食店様がいらっしゃいましたら、お気軽にメールまたはSNSのDMにてお問い合わせください。
なぜ「飲食店集客」に着目したのか
2025年のはじめ、私は「飲食店様に貢献するには何ができるのか」を改めて考えました。もともと飲食店を巡るのが趣味であり、よく行きつけの店が閉店してしまう経験もありました。特に近所にあった飲食店が潰れたとき、自分のように常連客がいても、経営努力や集客ノウハウが不足していると存続は難しいのだと痛感しました。そこで、自分がこれまで培ってきたデジタルマーケティングの経験を活かし、「無料でもできる飲食店集客」のサポートを通じて、地元の飲食店様を応援したいと考えました。
有料集客の現状と課題
まずは、有料集客の代表例としてホットペッパー、ぐるなび、食べログなどのプラットフォーム掲載を挙げました。これらのプラットフォームは、検索結果で上位表示されやすく、予約機能やクーポン配布機能も使えるため、即効性のある「飲食店集客」には有効です。特に集客予算に余裕がある店舗であれば、プロモーション費用を投下することで短期間に認知度を高められます。
しかし、多くの中小規模の飲食店では、以下のような課題があります。
- プロモーション費用を十分に確保できない
- プラットフォーム掲載料に対して投資対効果が見えにくい
- 競合店も同じプラットフォームを活用しているため、目立つのが難しい
これらの理由から、「有料集客だけに頼るのは体力が必要で、限界がある」と判断しました。そこで次に、「無料でできる飲食店集客」の方法を検討しました。
無料集客の可能性:GoogleマップとInstagram
Googleマップを活用した集客
無料集客の代表格としては、まずGoogleマップを使った方法が挙げられます。私自身も飲食店を探すときにはGoogleマップを頻繁に利用しますが、以下のようなメリットがあります。
- 口コミ評価が信頼されやすい:口コミは1アカウントにつき店舗あたり1回しか投稿できないため、信頼度が高い情報として認識されやすい。
- 広告枠が含まれない検索結果:広告のように見えないため、ユーザーは自然検索結果として店舗を選びやすい。
- 写真投稿が盛ん:投稿された写真を見て実際の雰囲気を把握できる。
- Googleマップ検索との連動:情報量の多いアカウントはGoogleマップ検索結果にも表示されやすくなり、アクセス増加・認知度向上が期待できる。
これらを活かすには、Googleマイビジネスの設定やプロフィール情報を充実させる必要があります。
Instagramマップを活用した集客
次に、Instagramマップ(ロケーション機能)を活用する方法です。Instagramでは、ハッシュタグ検索や地図検索によって、写真やストーリーを見たユーザーが店舗に興味を持ち、来店動機につながるケースが増えています。特に以下の点がポイントです。
- ビジュアル訴求力の高さ:料理や店内の写真を通じて、視覚的に興味を引くことができる。
- 若年層・SNSユーザーへのリーチ:Instagramをメインに使うユーザー層に対して、直接的なアプローチが可能。
- ユーザー生成コンテンツ(UGC)の影響:来店したお客様がハッシュタグをつけて投稿することで、自然とクチコミが広がる。
Instagramマップでの集客を成功させるためには、アカウントの運用・コンセプトも重要になります。主には以下の要素が該当します。
- ロケーション名の設定・最適化:店舗の正式名称とエリア名をわかりやすく登録し、検索しやすくする。
- ハッシュタグ設計:地域性やジャンルに沿ったハッシュタグを活用し、「飲食店集客」に関連するキーワードも入れる。
- 定期的な投稿とストーリーズ更新:新メニューやイベント情報をタイムリーに発信し、フォロワーの興味を継続的に引きつける。
- フォロワーとのコミュニケーション:コメントやDMに対応し、顧客との距離を縮める。
これらを通じて、Instagram経由で店舗の存在を知ったユーザーが来店する確率を高め、「無料でできる飲食店集客」施策として効果が期待できます。
一方、X(旧Twitter)は一旦スコープ外に
X(旧:Twitter)は飲食店情報を拡散する際のスピード感やコミュニティ形成力に優れていますが、
- 料理写真を中心にフォロワーを獲得するには工数がかかる
- 話題性がなければ拡散しづらく、再現性が不安定
といった理由から、現時点では一旦スコープから外しています。今後、資源が増えたりターゲット層の動向に変化が出てきた段階で、再度検討する可能性があります。
有料 vs 無料集客のまとめ
上述した内容を以下にまとめます。
- 有料集客:短期間で認知拡大ができる一方、プロモーション費用や広告予算が必要。中小規模店舗ではコスト負担が重くなる可能性がある。
- 無料集客:コストを抑えつつ、GoogleマップやInstagramで自然検索流入を増やせる。初期投資は基本的に人的工数のみ。ただし、成果が出るまでに一定の時間と継続的な運用が必要。
以上を踏まえ、「飲食店集客」は有料と無料の両軸を組み合わせるのが理想ですが、まずは費用負担が少ない「無料集客」を強化し、その上で余力があれば有料施策を検討するという流れを提案しています。そして、無料集客で利用するGoogleマップやInstagramの設定については多少なりとも知見が必要になるため、私を通じて少しでも集客の取り組みを軽減し、店舗経営に集中していただきたいと考えています。
ターゲット選定の重要性
ここまで施策の手段を中心に考えてきましたが、改めて重要なのは「誰をターゲットにするか」です。飲食店といっても、立地や店舗コンセプトによって集客すべき客層は変わります。例えば、
- 繁華街(渋谷・新宿など)の店舗:地域住民よりも、外部から訪れる観光客や会社員を主にターゲットにする必要がある。
- ベッドタウン(横浜・川崎など)の店舗:近隣住民をメインターゲットとして、リピーターづくりを重視する。
私は過去、自宅近くで頻繁に通っていた飲食店が閉店してしまった経験があります。特にベッドタウンの店舗は、地元住民の支持が大きく関わっているため、住民向けのプロモーションを強化することで、安定した集客が見込めると考えました。そのため、まずはベッドタウンに構える飲食店を優先してサポートすることにしました。
トライアル開始:横浜市の飲食店様(2025年4月〜)
2025年4月より、私の近所にある以下スペックの飲食店様にご協力いただき、試験的に「飲食店集客サポート」を開始しました。
- 所在地: 神奈川県横浜市
- 店舗形態: カジュアルなダイニングバー(カウンター席・テーブル席あり)
- 営業形態: 昼はランチ、夜はカジュアル居酒屋
- 顧客層: 近隣の会社員・仕事帰りの女性が中心
- 最寄り駅: JR線から徒歩5分程度
- 開業時期: 2024年オープン
- Instagram: アカウントあり(フォロワー350人/Instagramマップ未表示)
- Googleマップ: 設定済み(情報更新は未実施)
- ホットペッパー・ぐるなびは利用している、食べログは利用していない
現在の進捗と効果(施策から約2ヶ月)
近隣住民への認知を高めたい、できるだけリピーターを増やしていきたいというターゲットを決めて取り組みをスタートしました。現状の結果は次のとおりです。
- Googleマップ経由の問い合わせ件数が、開始前と比べて増加
- Instagramフォロワーが開始1ヶ月で350人→460人に増加
- ランチ完売が週1程度で発生、夜も予約が定期的に発生
これらの結果から、無料で始められる「飲食店集客」施策でも一定の効果が得られることを実感しています。次回以降は、具体的な運用方法やコンテンツ制作のポイントなどを詳しくご紹介します。
まとめとお知らせ
本記事では、2025年から私が始めた「飲食店集客サポート」の背景、有料/無料集客の比較、ターゲット選定の考え方、そして実際に横浜市の飲食店様で試験的に実施した事例を紹介しました。ポイントは以下のとおりです。
- 飲食店集客は、無料でも大きな効果が期待できる
- GoogleマップやInstagramを活用し、運用を継続することで自然検索流入が増加する。
- ターゲット選定が成否を左右する
- 繁華街かベッドタウンか、来店客層を明確にし、それに沿ったキーワードやコンテンツ設計を行う。
- 有料集客は即効性があるがコスト負担が重く、中小店では継続が難しいケースがある
- 余裕がある場合は両軸での施策を組み合わせるのが理想。
「飲食店集客」にお悩みの飲食店様がいらっしゃいましたら、お気軽にメールまたはSNSのDMにてお問い合わせください。今後さらに多くの飲食店様と関わり、集客を通じて売上アップやリピーター増加に貢献できればと考えています。
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