はじめに
昨今、多くのユーザーが「近隣の飲食店」を探す際に、まずGoogleマップを利用しています。特に口コミや写真を参考に来店を決めるケースが増えており、Googleマップ上での情報充実が集客に直結すると言っても過言ではありません。
本記事では、すでに設定されていた基本項目に加え、当社が新たに追加した設定内容と、その結果として「どのようなキーワードで表示されるようになったか」を含めてご紹介します。実際の施策後1ヶ月にわたる反響を交えながら、具体的なノウハウをお伝えしますので、ぜひ自店舗の参考にしてみてください。
現在、トライアル期間として集客に関するご相談を受け付けております。飲食店集客にお悩みの飲食店様がいらっしゃいましたら、お気軽にメールまたはSNSのDMにてお問い合わせください。
Googleマップが集客に貢献する理由
まずは、なぜGoogleマップの設定を充実させることが集客に大きく寄与するのか、ポイントごとに整理します。
1. 口コミ評価が信頼されやすい
- 一人ひとりのアカウントで投稿可能
同じユーザーが何度も投稿できない仕組みのため、客観性が担保されやすく、第三者の評価として信頼度が高まります。 - 新規ユーザーの来店動機に直結
高評価の口コミは「行ってみよう」という心理的ハードルを下げ、来店意欲を促進します。実際、口コミ件数や評価点数が多い店舗ほど、初来店数が増加する傾向があります。
2. 広告枠が含まれない自然検索結果
- ユーザーは広告に惑わされにくい
Googleマップ上では広告枠が無いため、企業による広告に影響されず、純粋な情報を探すユーザーが多くアクセスします。 - 自然検索としての優位性
広告枠が表示されない設計は、ユーザーにとって「本当に評価されている店舗」を探しやすい環境です。(※今後のアップデートで変動する可能性はありますが、現時点では自然検索としての優位性が強く働いています。)
3. 写真投稿による視覚的訴求
- 店舗や料理の雰囲気をダイレクトに伝えられる
実際の内観、外観、料理写真があると、テキストだけでは伝わりづらい「雰囲気」や「味のイメージ」をユーザーに訴求できます。 - 興味喚起→来店動機のアップ
鮮明で美味しそうな写真を見たユーザーは、「ここで食べてみたい」「この空間を体験してみたい」という感情が高まり、来店アクションにつながりやすくなります。
4. Googleマップ検索との連動効果
- 投稿数・口コミ数が多い店舗ほど優先表示されやすい
定性的な評価になりますが、情報量が豊富な店舗ほど検索結果での露出が増えやすい傾向があります。 - 情報量が多いほど様々な検索結果に表示されやすい
アクティブに更新を続けることで、様々なキーワードを含めた情報がアカウントに蓄積されます。それにより、各ユーザーが検索する様々なキーワードに対応して表示される確率が高まります。
集客サポート前から設定済みの項目
以下の項目は、サポート前から飲食店が既にGoogleビジネスプロフィールに登録していたものです。
- 店名・住所
- 店舗を特定する上で必須。地図上で正確な位置を示すため、番地や建物名まで正しく登録することが重要です。
- 営業時間
- 来店タイミングは顧客の来店動機に直結します。
- 不定期な休み(臨時休業など)がある場合は、「詳細情報」や「概要」欄で「休業情報はInstagramで告知」など、ユーザーが確認できる導線を示しておくと親切です。
- 電話番号
- すぐに電話で問い合わせをしたいユーザーのニーズに応えます。
- スマホからタップ1つで発信できるため、アクション率が高まります。
- 1人当たりの料金
- 相場感を提示することで、ユーザーが予算をイメージしやすくなります。
- 事前に「想定予算」が分かると、来店後のギャップが減り、満足度向上につながります。
- 決済方法
- 現金のみ・各種クレジットカード・QRコード決済・電子マネーなど、対応可能な決済手段を網羅します。
- 特にキャッシュレス需要が高まっているため、利用できる支払い手段を明示することはユーザー満足度を底上げします。
- カテゴリ(業種)
- 例:「バー&グリル」「スポーツバー」「居酒屋」など、最適なカテゴリ設定が必要です。
- 正しいカテゴリを設定することで、ユーザーが業種を絞り込んだときにヒットしやすくなります。
- 写真(外観・内装・料理)
- 外観:駅からの目印や看板デザインを掲載することで、来店までの導線をイメージしやすくなります。
- 内装:店内の雰囲気・座席レイアウト・照明の雰囲気などを伝え、居心地の良さをアピール。
- 料理写真:コスパ感や実際のボリューム感が伝わると、来店動機アップに寄与します。
追加で設定した項目
上記の基本項目に加え、さらに以下の設定を行うことで情報量を増やし、Googleマップ上での検索露出を狙いました。
1. メニュー登録
- メニュー名+価格+写真
- 写真だけではなく、メニュー名と価格情報を分かりやすく入力。
- メニュー名だけでは「何の料理か分からない」といったケースを防ぎ、ユーザーの期待値を適切に調整します。
- 例:「自家製ベーコンとほうれん草のクリームパスタ 1,280円」など
- 検索ユーザーが思いがけない発見を得られる可能性
- 「季節限定 焦がしチーズバーガー」など、一見珍しいメニュー名を設定し、興味喚起につながる可能性もあります。
2. 説明文(概要欄)
- 店舗コンセプト・体験価値の明示
- 「当店は〇〇をコンセプトに、来店されたお客様にゆったりとした時間をご提供します」など、来店後の体験イメージを具体的に伝えます。
- 検索キーワードを自然に散りばめ、Googleマップ上の検索結果に引っかかりやすいよう工夫します。
- 例:
- 「アットホームな空間で、〇〇グルメとクラフトビールを楽しめる隠れ家スポット」
- 「スポーツ観戦ができる大型スクリーン完備。貸切パーティーにも対応可」
- キーワード含有例
- 「女子会」「一人飲み」「スポーツバー」「クラフトビール」「無農薬野菜」など、想定するターゲットワードを盛り込みます。
3. SNSアカウント連携
- 役割分担のイメージ
- Instagram︰料理写真やストーリーズを中心に発信し、新メニューや当日の混雑状況などをリアルタイムに届けます。
- X(旧Twitter)︰店舗オーナーの想い・裏話やイベント情報を文字ベースで発信し、ファンとの距離感を縮めます。
これらをGoogleマップの「情報」欄に連携することで、ユーザーは「この店はどんなSNSでどんな情報を発信しているのか」を一目で把握できるようになります。
4. 予約フォーム連携
- 即予約の導線を強化
- 予約システムとの連携する方法や、ホットペッパーやぐるなびなどの予約フォームとの連携する方法があります。Googleマップ上で情報をみて即予約ができる導線は顧客体験にとって非常に重要です。
- 予約システムとの連携する方法や、ホットペッパーやぐるなびなどの予約フォームとの連携する方法があります。Googleマップ上で情報をみて即予約ができる導線は顧客体験にとって非常に重要です。
施策1ヶ月後の反響とまとめ
追加設定を行ってから1ヶ月が経過した段階で、店舗オーナー様にヒアリングし、下記のような声をいただきました。
- 来店動機にGoogleマップを活用した顧客の増加
- 「Googleマップを見て来店した」というお客様が増えた印象、との報告を受けました。
- 具体的な来店数は正確に把握できていませんが、「口コミと合わせて認知が広がり、興味喚起に寄与した」という実感値をいただきました。
検索結果の変化について
以下のキーワードで検索された場合に、実際に表示されるよう工夫を行いました。結果として、これらのキーワードでGoogleマップ上に店舗がヒットするようになっています。
- ターゲット顧客に合わせたキーワード
- 「女子会」
- 「1人飲み」
- エリア+グルメ訴求ワード
- 「〇〇 グルメ」
- 「◯◯ 沖縄料理」
「〇〇」には店舗が立地しているエリア名を入れています。例:「新宿 グルメ」「渋谷 グルメ」など。
- 店舗ジャンルに関するキーワード
- 「スポーツバー」
- 「居酒屋」
まとめ
本記事では、以下の流れで「Googleマップ設定の全体像と成果」をご紹介しました。
- 事前に設定されていた項目(店名・住所、営業時間、電話番号、料金帯、決済方法、カテゴリ、写真)
- 追加で実施した項目(メニュー登録、説明文、SNS連携、予約フォーム連携)
- 施策1ヶ月後の反響(来店動機アップ)
- 実際に表示されたキーワード例(「女子会」「一人飲み」「〇〇グルメ」「スポーツバー」「居酒屋」)
これらを実践することで、Googleマップ上での情報量が増え、来店前の期待値を適切にコントロールしながら、検索結果での露出機会増加につながったと言えそうです。飲食店の集客を強化したい販売店オーナー様は、ぜひ本記事を参考に、自店舗のGoogleマップ情報を見直してみてください。ご不明点や具体的な集客サポートをご希望の際は、メールやSNSのDMからぜひお声がけください!
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