はじめに
私は現在、「飲食店集客」をテーマに、GoogleマップやInstagramマップを活用した集客サポートを行っています。この取り組みを開始するにあたって、自分自身が考えたことを整理し、同じく集客に悩む飲食店様の参考になればと思い、アウトプットを行っています。2025年から始めた本サービスは、飲食店様の売上拡大や認知度向上に貢献したいという思いが原点です。本記事では、Googleマップの口コミ投稿を実際に行った結果と感じたことをお伝えできればと思います。
現在、トライアル期間として集客に関するご相談を受け付けております。飲食店集客にお悩みの飲食店様がいらっしゃいましたら、お気軽にメールまたはSNSのDMにてお問い合わせください。
Googleマップについて
Googleマップの口コミが集客に貢献する可能性は非常に高いと考えています。その理由は以下の通りです。
- 口コミ評価が信頼されやすい
口コミは1アカウントにつき1回しか投稿できないため、客観性が担保されやすく、ユーザーからの信頼度が高い情報として認識されます。信頼性の高い評価情報は、新規ユーザーの来店動機につながります。 - 広告枠が含まれない検索結果
Googleマップの検索結果には広告枠が表示されないため、ユーザーは自然検索結果として店舗を選びやすくなります。(※将来的に変更される可能性はありますが、現時点では自然検索としての優位性が強いです。) - 写真投稿による視覚訴求
投稿された写真を通じて、ユーザーは実際の店舗や料理の雰囲気を把握できます。視覚的に訴求力のある写真は、興味喚起や来店動機のアップにつながります。 - Googleマップ検索との連動効果
投稿数や口コミ数が多く、情報量の充実したアカウントは、Googleマップ検索結果での露出が増えやすくなります。検索アルゴリズム上、情報量の多い店舗は優先的に表示される傾向があり、アクセス増加や認知度向上が期待できます。
口コミ評価や写真投稿は、情報収集中の閲覧者の来店きっかけにつながる要素です(CVR向上)。そして、Googleマップ検索との連動(影響)については、店舗を知る機会の拡大(認知拡大)につながると考えました。今回、この仮説を検証するために実際に店舗で顧客体験を行い、Googleマップに投稿しました。その投稿を通じて、来店きっかけにつながるかどうか、そして多くの人に見てもらえたかどうかをお伝えします。
サポート中飲食店の周辺状況について
まずは、サポートしている飲食店の周辺環境を整理します。
- ベッドタウンの立地
最寄り駅はJR。急行列車も停車する駅から徒歩約5分の場所にあります。 - 競合飲食店の少なさ
周辺に飲食店が密集しているわけではなく、賑わっているエリアからはやや離れた立地です。 - 人通りが多くない路面店
メイン商業エリアから外れた落ち着いた環境で、偶発的な通行客は少ないものの、駅利用者や周辺住民がターゲットになります。
このように、アクセスしやすいものの、周辺に目立った集客効果を見込む立地ではないため、口コミや写真投稿によってオンライン上の可視性を高め、飲食店集客を強化する必要がありました。
口コミ投稿の結果
口コミ表示回数の比較
- 近隣他店舗の口コミ投稿 → 表示回数:約650回
まずベンチマークとして、周辺地域の競合店に対して口コミを投稿しました。公開文言は簡潔でターゲットを意識していないものだったため、表示回数は約650回程度でした。この結果から、文章をしっかり作り込み、エリアや料理名などのキーワードを意識することで、マップ検索時にヒットしやすくなると考えられます。 - 対象店舗の口コミ投稿 → 表示回数:約1,000回
自店舗では、以下のように口コミ文言を工夫しました。
- 店舗名・エリア名・業態キーワード(例:「○○駅」「隠れ家」)を明記
- 来店シーンやおすすめメニュー(例:「コスパが抜群」「家族連れに最適」)を具体的に記載
- 施設特徴やサービスのポイント(例:「ゆとりのある空間」「ハッピーアワー」)を含める
これにより、口コミ表示回数は約1,000回に上昇し、さまざまな検索語句で表示されやすくなりました。口コミ文中で店舗が狙うターゲットの嗜好が表現されているほど、来店確率が向上することも想定されます。

写真投稿の表示回数
- 最も表示回数の多い写真 → 約10,000回
看板料理を投稿してこの表示回数を達成しました。投稿した写真はメニューにも紐づくようになったため、これが影響して表示回数が伸びたのかもしれません。料理写真以外にも、店内の雰囲気を捉えた写真を投稿したところ、表示回数が約10,000回を突破しました。居酒屋カテゴリを強調させるために、お酒が陳列されている棚を撮影しました。これは何が影響して表示回数が伸長したのかがわかりませんが、多くのユーザーに表示されたという事実が得られました。 - 表示回数が少ない写真 → 約200回程度
成功事例同様に、他の料理の写真やお酒の写真を投稿しましたが表示回数が伸び悩みました。写真ごとに表示回数に大きな差が出た背景には、「検索結果でサムネイルとして選ばれやすいか」が影響している可能性があります。 - メニュー連動した写真
料理の写真を投稿する際、説明文に料理名を正確に記載しました。すると、一部の写真がメニューリストと連動し、メニュー画面上に該当写真が表示されるケースがありました。全ての写真が連動しない理由は不明ですが、今後は以下の点を確認して検証を続ける予定です。- Googleビジネスプロフィール上のメニュー登録状況
- 投稿テキストとメニュー名の一致度合い

施策1ヶ月後の反響とまとめ
対象店舗のオーナー様にヒアリングしたところ、Googleマップを見て来店した顧客が増えたとの声をいただきました。具体的な来店数は特定できませんでしたが、口コミ投稿による認知効果と来店動機づくりが一定程度実現できたと考えています。
今後は、店内にQRコードを設置し、スムーズに口コミページへ誘導するような、口コミ投稿促進の仕掛けを行うことで、口コミ数の増加を狙っていきたいと思います。
口コミ数や写真数を増やすことで、店舗アカウントに蓄積される情報量が増加し、さまざまなキーワード検索での表示機会が広がります。これにより、ユーザーが店舗を知るきっかけが増え、飲食店集客における効果をさらに高めていく予定です。
おわりに
本記事では、Googleマップを活用した飲食店集客施策として実際に行った口コミ投稿・写真投稿の結果をご紹介しました。口コミ表示回数が約1,000回、写真表示回数が10,000回を突破した事例から、テキスト設計と写真クオリティが集客に与える影響の大きさを実感しています。今後は、来店客の口コミ投稿をさらに促進する仕掛けづくりと、メニュー連動の最適化に注力します。
Googleマップは無料で始められる有効な集客ツールの一つです。定期的に情報を追加し、口コミ数を増やし続けることで、さらなるアクセス増加や認知度向上が期待できます。飲食店集客にお悩みの飲食店様がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。今後もより多くの飲食店様と関わり、集客を通じて売上アップやリピーター増加に貢献できればと考えています。
ご不明点や具体的な集客サポートをご希望の際は、メールやSNSのDMからぜひお声がけください!
余談
たまたま東京競馬場へ遊びにいく機会があったため、Googleマップに投稿してみたところ、口コミ投稿の表示回数が15,000、写真の表示回数が7,000程度となりました。やはり人気スポットは口コミ自体の表示回数が伸びるんだなと実感しました。ちなみに、競馬はやりませんでした。
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